接客業をしていると必ず一度は直面するトイレ行きづらい問題。
店舗によっては従業員専用のトイレがない場合も多く、お客様が入っていてトイレに行けないという事は多々あります。
にも関わらず何度かトイレに行こうとする姿を他の従業員に見られると
- あれ、さっきトイレ行ってなかった?
- こんなに忙しいのにトイレなんて休憩時間中に済ませときなさいよ
と心無い言葉を掛けられることもしばしば。
しかし、正直な所接客業は自由にトイレが使えないこともあるのですから、仕方ないことだと思います。
接客業で仕事中にトイレ行きづらい理由は3つ。
接客業で仕事中トイレに行きづらい理由は3つあります。
- トイレに行っている間にレジや対応で呼ばれる可能性がある
- 休憩中に行こうと思っても空いているとは限らない
- トイレに長居するお客様が一定数いる
トイレに行っている間にレジや対応で呼ばれる可能性がある
トイレに行きづらい要因として最も大きいのが途中で呼ばれる可能性です。
合間を縫ってなんとかトイレに行けたとしてもゆっくり用を足す暇はありません。
レジやお客様の対応で呼ばれる可能性が高いからです。
特にドラッグストアの薬剤師や登録販売者など資格持ちの方は自分以外に対応できる人がおらず、休憩もろくに休めない事も多いと思います。
休憩中に行こうと思っても空いているとは限らない
小売店は基本的にお客様と従業員共用のトイレです。
そのため休憩時間にトイレに行っても使えない事が多々あります。
それで待っている間に休憩時間を過ぎたりすると非常に腹が立ちますよね。
トイレに長居するお客様が一定数いる
接客業従事者のトイレ問題をさらに深刻化させているのが、お客様と従業員共用トイレの存在です。
ほとんどの小売店は従業員専用トイレが設置されていないことが多く、トイレに行ってもお客様が入っていて使えないことはザラにあります。
忙しくてなかなか行けない上に、いざ行けるタイミングが来てもお客様がいるために入れない。
こんな状況でイライラしない人間の方が少ないと思いますし、働きにくく感じて当然です。
企業ももう少し配慮して欲しいものですよね。
トイレに行きたくなったら我慢はし過ぎず行くべき!
接客業をしているとどうしてもトイレに行きづらい状況に直面する事が多いですが、我慢はし過ぎず行くべきです。
会社が業務命令としてトイレに行くのを禁止するのは公序良俗にも反しますし、ハラスメントに該当する可能性も高いです。
他の従業員から嫌味を言われる筋合いもありません。
トイレに行く=休憩とはみなされない
基本的にトイレに行くことを休憩とみなすことはできないとされています。
なぜなら労働基準法で休憩の定義が以下の通り定められているからです。
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。使用者は、第一項の休憩時間を自由に利用させなければならない。
重要なのは、休憩時間は自由に利用できる時間でなければならないという所です。
仕事中のトイレは対応で呼ばれる可能性もありますので、自由に利用できる時間とはいえません。
だから会社も従業員がトイレに行ったことを休憩とみなすことはできないのです。
嫌味を言われるならハラスメントに該当する可能性も
人間がトイレに行きたくなるのは生理現象でもありますし、回数も個人差が大きいです。
1日数回行けば平気な人もいれば、1日10回近く催す人もいます。
あまりにも行く回数が多かったり、トイレに滞在する時間が長ければ処罰される可能性もありますが、休憩時間以外で1~2回行っているだけなのに嫌味を言われる場合、職場自体が少しおかしいです。
ハラスメントとして相談するか職場を変えることを検討してもいいと思います。
接客業経験者のトイレ事情の悩みは深い!トイレ問題をきっかけに転職も?
トイレの悩みはなかなか人に話しづらい悩みではありますが、人に話づらいからこそ深刻に悩んでいる人も沢山いらっしゃいます。
中にはトイレの我慢し過ぎで膀胱炎を多発してしまった事が転職のきっかけになった人もいる程です。
実際トイレに行きたいのを我慢し過ぎるのは体にも悪いですし、病気になればお金だってかかります。
それだけ大きなリスクがあるのですから、我慢して働く事が正しい事ととは言えないのです。
トイレ問題をきっかけに転職するのはありなの?
トイレ問題をきっかけに転職するのはありかなしかでいえばありです。
ただ1つ注意しておきたいことがあります。転職理由でそのままトイレ問題を出さないことです。
親しい友人や家族には正直に話すのもありだと思いますが、転職活動時の面接の場などで転職理由がトイレ事情と話してもあまり良いイメージがありません。
あなたにとっては深刻な悩みだとしても採用する企業側からすれば、
- なぜうちの会社に転職しようと思ったのか
- 会社のどんな所に魅力を感じたのか
- うちの会社に入ったらどんな活躍をしてくれるのか
転職理由で企業側が求める答えは上記のようなものだからです。
トイレ問題をきっかけとした転職も正当な理由ではありますが、企業側からより良い印象を持ってもらうなら、別の理由に置き換えて話すようにしましょう。
転職理由が思いつかないならエージェントに相談しよう
転職したいと心に決めたつもりでも、いざ転職活動を始めてみると転職理由が漠然とし過ぎて思い浮かなばい、あるいは転職理由がネガティブで上手く言い換えることができないと悩む人は多いです。
そんな時でも転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すれば、自分の考えを整理して考えがまとまるきっかけになったり、自分では思いつかなかった価値観や志向に気付けることもあります。
転職活動を始めて求人に応募し、面接を受けることになれば、必ず転職理由と向き合わなければならない時が訪れます。
その時スムーズな受け答えができるようにするためにもぜひ転職エージェントによる相談・アドバイスを受けてみてください。
接客業のトイレ問題に直面している場合の対処法
ここでは接客業のトイレ問題に直面している場合の対処法を解説します。
- 水分補給を控えめにする
- 仕事中はカフェインを控える
水分補給を控えめにする
水分を控えることは、トイレの回数を減らす一つの方法ですが、健康面への影響を考慮する必要があります。
極端に水分を控えると、脱水症状や体調不良を引き起こす可能性があります。
こまめな休憩を挟み、その際に少量ずつ水分補給をするなどバランスを意識することでもトイレの頻度を減らすことは可能です。
仕事中はカフェインを控える
カフェインには利尿作用があり、トイレの回数が増える原因となります。
コーヒーや紅茶だけでなく、緑茶やエネルギー飲料にもカフェインが含まれているため、仕事中はカフェインを含まない飲み物を選ぶようにしましょう。
ただし完全にカフェインを断つと、集中力が低下する可能性もあるため、自分に合った量を調整することが大切です。
おわりに
接客業でのトイレ問題は、決してあなただけの悩みではありません。様々な工夫や対策を試しながら、自分に合った解決策を見つけていきましょう。
大切なのは、健康を害することなく、快適に仕事に取り組めることです。
もし、職場環境が改善されない場合は、労働基準監督署などに相談する、もしくは職場を変えることを検討した方がいいと思います。