接客業を続けているとあまりに理不尽な客の多さに人間嫌いに陥る人も多いといわれています。
人と関わるのが好きで接客業を選んだものの、お客様対応がしんどくてもう辞めたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
私も接客業をトータルで6年程やってきましたが、辞めたいと思った事は星の数ほどあります。
しかし長年続けてきたことで人間嫌いにならないための考え方を持てるようにもなりました。
正直クソ客の言うことを真に受けていると確実に病みます。
だからといって精神的な安定を保つために自分が強くなる必要はないのです。
接客業で人間嫌いになるのは人間に期待し過ぎ!
個人的に接客業で人間が嫌いになったなどという人は人間に対して期待し過ぎです。
しかし期待し過ぎてしまうのは、接客業に対してキラキラしたイメージを抱いているからでもあります。
就活などをしていると接客業は
- 人の役に立てる仕事
- 人を笑顔にできる仕事
- 人から感謝される仕事
などと言われていますが、実態はもっと悲惨です。
面倒な対応を余儀なくされたり、お客様からの過剰な要求で心身ともに疲弊することの方が圧倒的に多く、イメージ通りのお客様に出会う方が稀です。
つまり私達は接客業を通して人と接することに対して過度に期待し過ぎていたに過ぎないのです。
クソ客は人間以外の何かだと思って接すると楽
接客業の悲惨な実態を知ってから、クソ客は人間以外の何かだと思って接するようにしました。
クソ客を人間だと思うとどうしても過度な期待をしてしまうからです。
- 同じ人間なのにどうしてこんなひどい事が言えるんだ
- 同じ人間なのになんでこんなに話が通じないんだ
こうした感情は相手が人間だと思って接するから生まれるものです。
相手が人間以外の何かだと思えば上記のような考えにはならないと思います。
例えば、トイレ掃除することを想像してみてください。
- トイレはどうしてこんなに臭いんだ
- なんでこんなにうんこがこびりついているんだ
上記のような考えが頭にはよぎってもトイレが臭いのは仕方ないかと割り切る方が大半でいちいちイライラする人は少ないのではないでしょうか。
それと同じでクソ客もトイレにこびりついたうんこみたいなものだと思って接するとかなり気持ちが楽になります。
接客業で人間嫌いになりかけている方はぜひ試してみてください。
接客業のせいで毎日気分が沈んでいる時は危険なサインを見逃さないで!
上記で紹介した考え方はあくまでも1つの例です。
考え方を工夫するだけで気持ちが楽になる人もいれば、それでもクソ客の事が頭から離れなくてモヤモヤする人もいると思います。
これに関しては人間それぞれ得意不得意があるのと同じでストレスに対するキャパシティーが違うのですから仕方ありません。
ただ、どうしても心が沈んでしまって辛い時、危険なサインだけは見逃さないようにしてください。
- 人と会うのが億劫になる
- 心から笑えなくなる
- 休日も休んだ気がしなくなる
- 仕事に行くこと自体が嫌になる
人と会うのが億劫になる
接客業で頭のおかしい人間の相手ばかりしていると人と会うこと自体が億劫になることもあります。
友達や恋人との予定であっても人と話すこと自体がストレスで行きたくないと思うようになった時はかなりグレーゾーンです。
接客業のストレスで精神的に参り始めているサインの1つと考えた方がいいでしょう。
心から笑えなくなる
誰かが楽しそうに話している姿を見て
- なんであの人はあんなに笑っているんだろう
- くだらないことでイチイチ大声で騒ぐなよ
と感じるようになり、誰かが楽しそうにしている所を見るとイライラしてしまうことがあります。
このレベルになると精神的にかなり限界を迎えているサインで日常生活にも支障を来してしまいます。
イライラを家族や友達にまでぶつけてしまって関係が悪くなりかけているような時は接客業から離れることも検討した方がいいと思います。
休日も休んだ気がしなくなる
ストレスが積み重なると休日も全然休んだ気がしなくなります。
- また明日から面倒な人間の相手をしないといけないのか
- 休日だったのに全然休めた気がしない
と感じるような時も精神的に限界を迎えているサインです。
さらに悪化すれば適応障害や鬱病など引き起こす可能性もあるので、早めに逃げる決断をした方がいいと思います。
仕事に行くこと自体が嫌になる
接客業でお客様から受けたストレスが積み重なり、仕事に行くこと自体が嫌になることもあるでしょう。
また接客業で受けるストレスは決してお客様によるものだけではありません。
職場次第では一緒に働く社員やパートの方からのストレスも積み重なってさらに疲弊してしまうこともザラです。
接客業によるストレスで人間嫌いが深刻化している時はあまり無理はし過ぎず自分の身を守ることを最優先に考えましょう。
接客業で人間嫌いに陥る瞬間とは?
接客業は、多くの人と触れ合う機会が多く、やりがいのある仕事である一方で、ストレスを感じる場面も少なくありません。
中には、人間関係のストレスから、人間嫌いに陥ってしまう人もいるでしょう。
ここでは接客業で人間嫌いに陥る瞬間や、その背景にある心理について深堀りしていきます。
理不尽なクレームや過剰なサービスを要求される
お客様の中には理不尽なクレームや過剰なサービスを要求してくる方も多く、それが普通の事だと思っている人も少なくありません。
このようなお客様の対応は心身ともに疲れますし、時間も使うので他の業務にも影響が出てきます。
自分がどれだけ効率良く仕事を進めていても、おかしなお客様との遭遇で残業する羽目になることもしばしば。
中にはひどい言葉を投げられ人格否定されてしまうこともあります。
そんな経験が積み重なる内に人と話すのが怖いという感情が芽生えてしまうことも多いです。
話が通じない
お客様の中には本当に話の通じない方が一定数存在します。
コチラがマニュアルや会社のルールに従った上で対応しても、全く話を聞かず
「お前じゃ話にならん、本部にクレーム入れるわ」
と脅されてしまうことも多いです。
そしてお客様側も本部に電話する際は、事実と異なる事を伝え店員を貶めようとしてくることもあります。
このような理不尽な状況に耐えられず人間嫌いになってしまうこともあるでしょう。
会社が守ってくれない
おかしなお客様との対応に疲弊した際、会社の上層部に相談することもあるでしょう。
しかし接客業において会社がお客様よりも従業員の声を優先することは稀です。
会社はお客様の声ばかりに耳を傾け、従業員の声にはあまり応えない傾向にあります。
このように明らかなカスハラを受けたにも関わらず会社が守ってくれないような事があると人間嫌いの傾向が強まってしまうこともあるでしょう。
楽しいと思っていた接客業が嫌になるのは誰しも通る道!転職を考えるきっかけとは?
「接客業は楽しい!」そう思って始めた仕事も、時間が経つにつれて「もう嫌だ…」と感じてしまうことってありますよね。
そんな、楽しいはずの接客業が辛く感じてしまうのはなぜなのでしょうか。
今回は、接客業で働くあなたに向けて、仕事が嫌になってしまう原因と、転職を考えるきっかけについてご紹介します。
お客様対応がしんどすぎる
接客業が楽しくないと感じるようになる1番の要因は「お客様対応のしんどさ」です。
先述した通り、お客様の中には理不尽な要求や高圧的な態度で店員を困らせてくることも少なくありません。
そうした対応を続けていくうちに接客業の楽しさよりも辛さの方が目立ってしまうことも多いです。
「もう頭のおかしなお客様とは接したくない」
という気持ちから別の業種に飛び込む決断をする方も多いといわれています。
拘束時間が長い・不規則
接客業は、お客様の来店時間に合わせて勤務する必要があるため、拘束時間が長くなる傾向があります。
特に飲食店や小売店など、営業時間の長い店舗では、早朝出勤や深夜までの勤務が求められることも少なくありません。
シフト制勤務が一般的であり、休日や勤務時間が不規則なため、プライベートな時間を確保しにくいという側面もあります。
さらにお客様対応だけでなく、開店前の準備や閉店後の片付けなど、業務範囲が広く、拘束時間が長くなる要因となっています。
販売ノルマがきつい
接客業では販売ノルマに苦しむ事も多いです。
私もドラッグストアで働いていた頃は毎月のように化粧品やサプリメントなど販売するノルマに苦しめられていました。
ノルマを達成しないと自身の評価にも響きますし、従業員同士でお客様の取り合いのようになる事もあります。
ノルマによるプレッシャーが嫌で転職を考える方もかなり多いようです。
福利厚生・待遇面に恵まれてない
接客業は他の業界と比較しても福利厚生・待遇面に不満が出やすいと言われています。
- シフト制勤務で休日や勤務時間が不規則
- 残業が常態化している
- 肉体労働が多い
- 労働時間に対する賃金が低い
労働環境として決して恵まれた環境とは言えない所の方が多いのが現実です。
それに加えて仕事内容も好きでない、不満しかない状況なら仕事を変えることを検討した方がいいと思います。
接客業で人間嫌いになってしまった人におすすめの転職先3選
接客業で働く中で、人との接触に疲れてしまい、人間嫌いになってしまう人もいるかもしれません。
そのような方に向けて、人間関係のストレスが少ないと考えられる転職先を3つご紹介します。
- 事務職
- 製造業
- IT業界
事務職
データ入力や書類作成など、パソコンに向かって黙々と作業を行うことが多い事務職は、人との接触が比較的少ない仕事です。
特に、経理や総務といったバックオフィス業務は、専門的なスキルを身につけることで、安定した収入を得ることができます。
ただし、ルーティンワークになりがちなので、変化を好む人には合わない可能性があります。
製造業
製造業では、機械を操作したり、製品の検査を行ったりするなど、具体的な作業に集中できます。
チームで作業することもありますが、人とのコミュニケーションは最小限に抑えられることが多いです。
また、専門的なスキルを習得することで、キャリアアップも期待できます。ただし、体力的な負担が大きい仕事もあります。
IT業界
プログラマーやシステムエンジニアなど、IT業界は専門性の高い仕事が多く、人とのコミュニケーションよりも、技術力や問題解決能力が求められます。
リモートワークが可能な企業も増えており、自分のペースで仕事を進めることができます。
ただし、常に新しい技術を学び続ける必要があるため、継続的な学習意欲が求められます。
接客業から別業種への転職を考える際の選び方と注意点
どの仕事を選ぶかは、個人の性格やスキルによって異なります。
仕事の選び方について1つ指標を上げるなら以下のような感じです。
- 内向的で集中力を活かしたい人: 事務職
- 体を動かすことが好きな人: 製造業
- 新しい技術に興味がある人: IT業界
転職を考える際は、以下の点に注意しましょう。
- 自分の強みと弱みを把握する: 自分に合った仕事を選ぶために、自己分析をしっかりと行いましょう。
- 将来のキャリアパスを考える: 将来どのような仕事をしたいのか、長期的な視点でキャリアプランを立てましょう。
- 転職エージェントを活用する: 専門家のアドバイスを受けることで、スムーズに転職活動を進めることができます。
自分がどんな業種に向いているのか分からないなら
接客業を辞めたいと思っていてもどんな転職先を選んだらいいのか分からず悩む人も多いのではないでしょうか。
そんな時はミイダスのコンテンピシー診断を使ってみるのがおすすめです。
質問に答えるだけで自分がより強みを発揮しやすい業界や職場の特徴について詳しく教えてくれます。
診断結果は面接で自己PRを話す際の材料にもなるので、非常に便利です。
転職したいけどどんな業界を目指したらいいのか分からない方はぜひ使ってみてください。
おわりに
接客業で疲れてしまったからといって、働くことを諦める必要はありません。
自分に合った仕事を見つけることで、仕事に対するモチベーションが上がり、より充実した日々を送ることができるでしょう。
転職を考える際は、焦らずじっくりと時間をかけて、自分にぴったりの仕事を探してみてください。