スーパーや飲食店などレジを操作するお仕事で起こりがちな失敗の1つが「レジの二度打ち」です。
二度打ちは経験関係なく起こりやすいミスの1つで、集中力が切れたタイミングやバーコードが複数箇所付いている商品(6本入りのビールや缶コーヒーなど)を通す際にやりがちです。
二度打ちのミスをしてしまえば、お客様からの苦情や返金対応に追われる上に、繰り返せばお店の信頼を失うリスクもあります。
私も何度かやらかしてしまったことがありますが、自分なりに色々工夫したことでかれこれ5年以上二度打ちによるミスは起こしていません。
今回は今すぐ実践可能なレジの二度打ちミスを防ぐ方法を解説しています。
レジの二度打ちミスを防ぐためにバイトスタッフでもできる対策
まずはレジの二度打ちを防ぐためにバイトスタッフでもできる対策から見ていきましょう。
- 値段を読み上げ確認する
- 1点通す度に画面を確認する
- 商品を全て通した後に画面で点数を確認する
- 会計の途中でスタッフの交代は極力控える
- バーコードが複数ある商品は慎重に通す
値段を読み上げ確認する
商品を通す度に値段を読み上げるようにすれば二度打ちしても気づきやすくなります。
昔はスーパー等でも値段を読み上げる店員さんをよく見かけましたが、最近はあまり見かけません。
値段を1点1点読み上げるのはたしかに面倒だし、少し恥ずかしさもあります。
しかし、読み上げることによってミスが防げるのなら実践する価値は高いのではないでしょうか。
1点通す度に画面を確認する
読み上げがどうしても嫌なのであれば、商品を通す度に画面を確認するようにしましょう。
レジ打ちは単純作業の繰り返しなのでボーっとしてしまうのは当然といえば当然です。
しかし、ミスが起きるのは大抵ボーっとして集中の切れている時がほとんど。
1点1点通す度に画面を確認して二度打ちになっていないか確認するのも大事なことです。
商品を全て通した後に画面で点数を確認する
かごいっぱいに持ってこられた場合は全て通し終えた後に必ず画面を確認しましょう。
ザーッと見返してみて点数におかしなものがあれば、大抵は気付けるはずです。
この確認作業を怠ってしまうと後からお客様に指摘され、返金対応などのめんどくさい作業をすることになってしまいます。
会計の途中でスタッフの交代は極力控える
会計途中でスタッフが入れ替わると高確率で二度打ちミスが起こります。
交代時にしっかり引き継ぎできていないからです。
ただ、レジを交代するということは相応の事情があって交代する場合がほとんど。
きちんと引き継ぎができないまま交代するのも仕方のないこととは思います。
だからこそ、交代するのならばキリの良い所まで打ち終わってから変わるようにしましょう。
バーコードが複数ある商品は慎重に通す
バーコードが複数ある商品を通す際は慎重に行いましょう。
特に注意したいのは缶コーヒーや缶ビールの6本パック☟
6本ケースのJANを通したつもりが誤ってバラのJANも通ってしまいやすいからです。
このパターンでやらかしちゃうパートさんやバイトさんは多くて社員の私は本当に頭を抱えていました。
なので最近は新人で入ったばかりの人にはミスを起こしやすい商品の1つとして必ず伝えるようにしていますし、定期的に従業員に周知するようにしています。
それでミスを起こす人はかなり減りました。
また通す際はバラのJANが誤って通らないように両端を隠すように持って通すのも1つのコツです。
真上の穴が付いた部分を持って通すと気づかない内にバラのJANも通ってしまいがちなので注意しましょう。
レジの二度打ちを起さないために店舗責任者がやるべき対策
レジの二度打ちを起さないためには店舗責任者の工夫も必要です。
二度打ちが起こりやすい要因があれば、スタッフの心がけだけでは難しい面があるからです。
具体的に以下4つは必ず実施しておきましょう。
- 二度打ちが起こりやすい商品やシーンを全体に周知する
- レジのスキャン音を大きくする
- 同じ人を長時間レジに配置しない
- レジ応援を呼びやすい環境を作る
二度打ちが起こりやすい商品やシーンを全体に周知する
二度打ちが起こりやすい商品やシーンは全体に周知しておきましょう。
基本的に二度打ちミスはレジ操作に慣れていない新人スタッフ程起こしやすいからです。
新人はどんな時にミスが起こりやすいのか知らない故にミスを起こしやすくなります。
二度打ちミスで余計な対応を増やさないために新人スタッフにもしっかり周知しておきましょう。
レジのスキャン音を大きくする
他店舗の応援などに行くとたまにびっくりするぐらいレジのスキャン音が小さく設定されている店舗があります。
スキャン音が小さければ、ちゃんと通ったかどうか把握できず、二度打ちが起こりやすくなって当然です。
視覚だけでなく聴覚でも認識できるようにレジのスキャン音は大きくしておきましょう。
同じ人を長時間レジに配置しない
同じ人ばかりレジに配置しないように気を付けるのも大切です。
レジでのミスは集中力の切れている時程起こりやすいものですから長時間レジに立たされていればミスを起こすなという方が難しいと思います。
ワークスケジュールを作る際は1人のスタッフだけに負担がかかるような組み方はしないように気を付けましょう。
レジ応援を呼びやすい環境を作る
どんな時でもレジの応援を呼びやすい環境を作ることを心がけましょう。
店舗によっては他の業務を優先するために、レジの応援は極力呼ばないよう指示する社員もいますが、私は絶対にそんな指示は出しません。
なぜなら従業員にミスを起されてお客様の対応に追われる方が時間がかかるし面倒だからです。
レジの二度打ちミスを起してしまった場合にやるべきこと
レジの二度打ちミスはどんなに気を付けていても起こるときは起こります。
万が一起こしてしまった場合は必ず以下2つの事を実施しましょう。
- 誠心誠意謝罪する
- 指摘を受けた際の対応を全従業員に周知する
誠心誠意謝罪する
レジの二度打ちを指摘された場合にまずやるべきは誠心誠意の謝罪です。
ミスを起こしたのは自分じゃなかったとしても自分事のように謝りましょう。
ここで他人事のような話し方をするとお客様がキレることもあります。
不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。返金対応させていただきます。お手数おかけしますが、お客様のご都合良い時間に再度来店いただくことは可能でしょうか?
と丁寧な対応を心がけましょう。
指摘を受けた際の対応を全従業員に周知する
レジで二度打ちされたことを指摘されるのは店舗責任者だけとは限りません。
電話で連絡が入ることもあれば、お客様が入店後1番最初に見かけたスタッフに指摘することもあります。
二度打ちは完全にお店側のミスであり、お客様も非常に感情的になっていることが多いです。
そんな状況の中で最初に対応したスタッフの対応が悪ければその後の対応もかなりめんどくさくなります。
過去には、新人のバイトの子が指摘を受けても知らん顔で謝罪の1つもしなかったらしく、お客様の怒りの沸点をさらに上げてしまったことがありました。
こうなってしまうと大変ですし、相手が悪ければ
- 上の人間を出せ
- 本部に苦情を入れる
など大事に発展してしまいやすいです。
店舗責任者である社員としてはこれが1番避けたい部分でもありますので、全従業に指摘を受けた際の対応は周知しておきましょう。
まとめ
今回はレジの二度打ち対策と未然に防ぐ方法について解説しました。
バイトスタッフでもできる対策
- 値段を読み上げ確認する
- 1点通す度に画面を確認する
- 商品を全て通した後に画面で点数を確認する
- 会計の途中でスタッフの交代は極力控える
- バーコードが複数ある商品は慎重に通す
店舗責任者がやるべき対策
- 二度打ちが起こりやすい商品やシーンを全体に周知する
- レジのスキャン音を大きくする
- 同じ人を長時間レジに配置しない
- レジ応援を呼びやすい環境を作る
二度打ちミスを起こせばお客様が怒ってしまうのは当然ですし、返金対応など余計な仕事が増えて大変です。
お店の信頼を失わないためにも二度打ちが起こらないような対策はしておきましょう。